起きていた問題
クライアント企業は、受注生産による機械製造業。大きく3つの課題がありました。①営業部門の受注確定情報の連携が遅い②機械の組立・製造に時間がかかる③その結果失注により売上・販売台数が伸びていない状況でした。
コンサルタントの関わり方
失注を防ぐための仕組作り
営業~製造までがつながった全体最適のシステムの設計・構築を支援
解決方法
組織の垣根を超えた、全体最適システムの構築で生産性向上
クライアント企業の現状調査を実施し企業全体の業務フローを描いた結果、営業部門と製造部門が使用しているシステムは別々で連携がないことが、会社全体の業務フローのボトルネックになっているとわかりました。
ボトルネック解消のため、支援先企業とともに、3つの機能を持たせる新システムの企画、設計を行いました。
① 営業部門と製造部門がつながる全体最適のシステム
② 営業部門の受注確度、納期の見えるシステム
③ 製造部門の作業を標準化し、効率的な作業指示が出るシステム
その結果、生産性が最大2割程度向上し、売上も向上しました。
ボトルネック解消のため、支援先企業とともに、3つの機能を持たせる新システムの企画、設計を行いました。
① 営業部門と製造部門がつながる全体最適のシステム
② 営業部門の受注確度、納期の見えるシステム
③ 製造部門の作業を標準化し、効率的な作業指示が出るシステム
その結果、生産性が最大2割程度向上し、売上も向上しました。
解決 POINT 1
営業部門と製造部門がつながる全体最適のシステム
まず、現状調査を実施し企業全体の業務フローを描きました。その中で、営業部門と製造部門のシステムがつながっていないことから、お互いの情報がわからず、納期問い合わせ等の人的なやり取りによる生産計画変更がボトルネックになっていることが判明しました。そのため、まずお互いの情報(営業部門:受注情報、製造部門:生産状況)がつながるシステムを設計しました。情報が見えたことにより、営業部門から生産状況がオンラインでわかるようになり、お客様への納期の提示がスムーズになり、納期の問い合わせなどのやり取りが大幅に削減されました。
解決 POINT 2
営業部門の受注確度、納期の見えるシステム
支援企業の機械は、生産開始から生産完了まで短いもので1カ月、長いものは2~3カ月程度かかりましたが、営業部門の受注情報が見える化されておらず、急な受注情報で生産計画の変更が頻発していました。そのため、営業部門の商談状況に応じた機械の受注状況、確度を見える化することで、生産する機械を1カ月前倒しで決定し、生産計画の策定を早期化しました。それにより、生産計画変更や部品の納入遅れが削減され、生産性が向上しました。
解決 POINT 3
作業標準化と効率的な作業指示が出るシステム
製造部門では、設計時に作成されたE-BOM(エンジニアが作った部品表)を見ながら製造していましたが、設計のデータでは組立順序は記載されておらず、実際に組立はできませんでした。そのため、製造担当者の経験による機械製造を行っており、生産性の向上が課題となっていました。そこで、組立の作業順序や作業ごとに必要な部品を形式知化するため、M-BOM(製造順序にそった部品表)を作成し、新システムに取り込みました。M-BOMにより、どの工程にどの部品がいるかが形式知化されたため、部品のピッキング専担者を配置し、ピッキングの作業指示書がでるように対応しました。
その結果、組立作業者の作業の最大2割を占めていた部品収集や包装材の取り除きなどの間接作業を削減できました。
その結果、組立作業者の作業の最大2割を占めていた部品収集や包装材の取り除きなどの間接作業を削減できました。
効果・成果
①生産性が最大2割向上(定量効果)
②職人作業の見える化(定性効果)
③従業員のモチベーションアップ(定性効果)
②職人作業の見える化(定性効果)
③従業員のモチベーションアップ(定性効果)
新システム導入をきっかけとした企業の潜在能力の発揮
会社の経営者や、従業員の方にヒアリングすると、業務の改善が必要なことは認識されていますが、どのように改善すれば良いかが難しく、また実行に移す時間もないため、ジレンマを抱えておられる方が多いと感じます。
今回のケースは、システム導入をきっかけに、会社全体の業務を見渡し改善ポイントと従業員の方が困っていたことを改善できたため、企業の自信になり、従業員自らが改善を実行していく姿勢になっていくことにうれしさを感じました。
コンサルティングの支援により、改善の一歩を踏み出す良いきっかけとなり、企業の潜在能力が発揮されることは良くあります。
改善が必要だと感じられている方は、相談してみるという一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
今回のケースは、システム導入をきっかけに、会社全体の業務を見渡し改善ポイントと従業員の方が困っていたことを改善できたため、企業の自信になり、従業員自らが改善を実行していく姿勢になっていくことにうれしさを感じました。
コンサルティングの支援により、改善の一歩を踏み出す良いきっかけとなり、企業の潜在能力が発揮されることは良くあります。
改善が必要だと感じられている方は、相談してみるという一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。