起きていた問題
・生産の海外移転や競合激化で受注量が減少、利益面でも厳しい状況が続いており特に直近2期では営業利益段階から赤字決算となって債務超過に陥っていました。
・受注好調時に取引先の意向を受けて設備投資を行いましたが、上記の理由により当該設備の稼働率は大幅に下落、設備投資に係る資金を金融機関の借入で賄ったため、返済条件変更を余儀なくされると共に、利払いが収益性を大きく圧迫する要因となっていました。
・受注生産であることから特段の営業活動を行わなくても受注量は順調に伸びていました、そのため営業体制は整っておらず、大幅な受注減への効果的な対策が打てない状況でした。
・受注好調時に取引先の意向を受けて設備投資を行いましたが、上記の理由により当該設備の稼働率は大幅に下落、設備投資に係る資金を金融機関の借入で賄ったため、返済条件変更を余儀なくされると共に、利払いが収益性を大きく圧迫する要因となっていました。
・受注生産であることから特段の営業活動を行わなくても受注量は順調に伸びていました、そのため営業体制は整っておらず、大幅な受注減への効果的な対策が打てない状況でした。
コンサルタントの関わり方
経営改善計画策定による事業再建の支援
1.自社及び事業を取り巻く環境の分析
2.分析結果から課題を抽出
3.課題解決策と成果目標の設定
4.実行計画(5か年計画)の策定
5.実行支援・モニタリング
2.分析結果から課題を抽出
3.課題解決策と成果目標の設定
4.実行計画(5か年計画)の策定
5.実行支援・モニタリング
解決方法
営業力強化と全員が一体となった改善計画の実行
・取引先からの受注に頼る受け身の営業体制であり、また製品別や取引先別の収益性の把握が不十分であったため先ずこの点を改善することとし、データの収集と分析をおこなってターゲットを明確に定め、選択と集中による改善を進めることとしました。
・改善策の実行に当たっては従業員の理解と積極的な参加が必須であるため、経営参画意識アップのための方策も併せて実行することとしました。
・改善策の実行に当たっては従業員の理解と積極的な参加が必須であるため、経営参画意識アップのための方策も併せて実行することとしました。
解決 POINT 1
営業力強化による売上の拡大
・社長直轄の営業担当責任者を設置して営業活動に専念させ、取引先からの受注のみに頼る受け身の営業体制からの脱却を図ることを目指しました。
・市場分析や収益性分析に基づいて営業戦略を立て、既存取引先の中で重点的に取引深耕を図っていくべき企業として4社、新規開拓企業として成長の見込める製品に関連する企業3社を重点目標企業に選定し、選択と集中による対策を実行しました。
・市場分析や収益性分析に基づいて営業戦略を立て、既存取引先の中で重点的に取引深耕を図っていくべき企業として4社、新規開拓企業として成長の見込める製品に関連する企業3社を重点目標企業に選定し、選択と集中による対策を実行しました。
解決 POINT 2
製品別・取引先別収益性の分析と対策の策定・実行
・資源高が続いていることから、原材料高の影響を受け難い、材料支給による賃加工に受注の重点を置き、収益力のアップと安定化を図ることにしました。
・受注単価の設定にあたっては①製品原価(限界利益率)の把握により適正利益率の確保に努める、②利益率の高い商品の受注比率を高める、③当社の保有する製品の優位性や短納期対応力といった強みを前面に打ち出して極力価格競争を回避する、などを徹底することにしました。
・外注先の見直しによる外注加工費、や仕入先の見直しによる工場消耗品費の削減を図るなど聖域のない徹底した製造原価削減に努めることとました。
・受注単価の設定にあたっては①製品原価(限界利益率)の把握により適正利益率の確保に努める、②利益率の高い商品の受注比率を高める、③当社の保有する製品の優位性や短納期対応力といった強みを前面に打ち出して極力価格競争を回避する、などを徹底することにしました。
・外注先の見直しによる外注加工費、や仕入先の見直しによる工場消耗品費の削減を図るなど聖域のない徹底した製造原価削減に努めることとました。
解決 POINT 3
従業員全員参加による改善
・従業員の経営参画意識を高め、全員が一体となっての経営改善に取り組む体制として、定例ミーティングによる経営方針や年度計画の徹底、目標、進捗状況の共有化、提案制度によるムリ、ムダ、ムラの発見と改善などを実施することとしました。
効果・成果
・社員との意識統一が図られ全社員が一丸となって改善に取り組んだことから、計画は順調に推移しています。
・売上は計画2年目には下げ止まって3年目より上昇に転じ、新規開拓にやや苦労していますが前年比は毎年確実にアップしています。
・利益については、社員の原価意識が向上したことにより見積精度の向上、受注最優先から利益重視への意識改革が図れ、その結果計画2年目より利益率が大きくアップして計画3年目には黒字転換し黒字体質が定着しつつあります。
・また改善計画を公開することで金融機関の理解も得られ、信用格付けダウンを防止することができました。
・売上は計画2年目には下げ止まって3年目より上昇に転じ、新規開拓にやや苦労していますが前年比は毎年確実にアップしています。
・利益については、社員の原価意識が向上したことにより見積精度の向上、受注最優先から利益重視への意識改革が図れ、その結果計画2年目より利益率が大きくアップして計画3年目には黒字転換し黒字体質が定着しつつあります。
・また改善計画を公開することで金融機関の理解も得られ、信用格付けダウンを防止することができました。
経営改善を効率的に進めていくために専門家の活用をお勧めします
・高い技術力や生産能力を保有しているにもかかわらず、営業体制が未整備なため売上が上がらないとか、製造原価の把握が十分でないために収益性が低いといった企業が多く存在しています。
・現状分析から課題を抽出して改善策を策定し、事業計画としてまとめていく作業に関しては一定のノウハウが必要です。試行錯誤の時間ロス防止や計画の実効性を高めるといった観点から、専門家の活用特に中小企業診断士の活用を考えてみられてはいかがでしょうか。
・現状分析から課題を抽出して改善策を策定し、事業計画としてまとめていく作業に関しては一定のノウハウが必要です。試行錯誤の時間ロス防止や計画の実効性を高めるといった観点から、専門家の活用特に中小企業診断士の活用を考えてみられてはいかがでしょうか。